グングニールの影霊衣の れいとうビーム!▼

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【外伝】プラメモに出会いました

フィリップです。

最近はアストルフォスリーブの人を名乗っていこうかな、と痛々しくも考えています。CS出た時アイコン代わりになって分かりやすいでしょ。



さて、先日は珍しくリアルタイムで『Fate/stay night [UBW] 』を視聴していました。

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アーチャーのこの笑顔。凛は彼を「救えなかった」とやりきれない気持ちをあらわにしていましたが、こんな顔が出来るのは、自身との決着と彼女の優しさに、幾ばくかは救われたということでしょう。髪が下りているのも士郎の面影を強烈に感じます。泣いた。114514回は見たのに泣いた。DEEN版も良かったですけど、やっぱufoの作画は段違いで力がありますね。

最後の凛の笑顔も最高です。はぁ、好き。


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「ありがとうきのこ!!ありがとうufo!!」

と涙しつつテレビの電源を落とさないまま余韻に浸っていると、

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視聴したことのないアニメが始まりました。タイトルと良い評判だけはちょくちょく聞いていたので、惰性で

「これも見ちゃうか〜」

と。



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アイラ可愛いなチクショウ!!!

評判通りの可愛さで、今まで見なかったことを後悔しました。ロボットアニメと聞いて少しばかり敬遠していたんですが、いやはや、先入観持たないって大事ですね。割とぶっ飛んだ設定なのに、カップルの描写がリアリティーでぐいぐい推されててかなり良いです。感情移入が容易い。




段々見続けていくうちに、私の根本的な価値観に触れるものがあったので以下思考の垂れ流しであります。

・ロボットアニメとしての『プラメモ』

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ロボットは現代の技術において、感情を持たないものとしてしか存在できません。本作中においては、フィクションにはよく見る「 ロボットに感情があったら」という仮定に基づいていますね。

こういった設定は古くに『ドラえもん』から始まり(人外に感情を与えるフィクションという位置付けなら、もっと遡れるかもしれません)、人間の中の感情の存在を見つめ直させる良い作品が多いと感じます。

だからといって『プラメモ』がそんな安全圏を低空飛行で行くような作品だ、と言うつもりはなく、この最新話を視聴する限りでは、寧ろかなり冒険しているように思います。現に僕はこの一話分を見ただけで泣きました。元々涙脆い質なんですが、ここまでストレートに心に響いたものは無かった。

まずロボットをフィクションに登場させるのに不可欠というか、設定としての魅力を存分に引き出させる普遍的な手法が、「ロボットを故障させる」とか「ロボットを破壊する」みたいな、ロボットが宿命的に抱えるディスアドバンテージを際立たせる何かでしょう。逆にこの欠点を克服してしまった「ロボット」はロボットと扱っていいものか。

『プラメモ』はその「常套手段」として、アイラの迫る起動停止期限や、それに伴う回収の義務を用いています。うーんこの文字列だけで泣いてしまいそう。。。ロボットキャラが “突然” 故障してしまうとか “突然” 破壊されてしまうというシチュは割とよく見るものですが、予め自明な逝去というのはなかなか斬新で、常に物語にある種の緊張感と切なさが上手く加えられているなと。


・ラブコメとしての『プラメモ』

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よく若者のメロドラマなんかには、片方が不治の病に侵されて運命を呪うか云々みたいな展開がありがち?でありますが、『プラメモ』の場合はアイラがツカサの元を去る日が必ず訪れるということで、別れを前提とした思い出作りに積極的ですね(アーナキソ)。これにもやはりちょっとしたハプニングで全てが崩れ去ってしまいそうな切なさが感じられて、目を瞠る魅力の一つでしょう。そしてミチルを始めとした周りの人間関係も、二人の仲睦まじさだけでなくお互いの気遣いの仕方だったり、客観的に凄く眩しい理想的なカップルであることを引き立たせているように思います。


加えて個人的な部分にも訴えかけてきたのがこの『プラメモ』でした。何故か1話分しか見てないのにここまで語れるのが自分でも不思議ですが、僕は元々「極力人に頼りたくないし、頼られたくもない」みたいな排他的なぼっち主義を何処かに持っていて、それ故こんな相互関係のキレイなカップルを見せつけられては、羨ましい上に情けない気持ちばかりが募ります。募りすぎて泣いてしまった。

それにアイラは、他に類を見ない感情豊かなロボットです。故に「感情とは何か」という問いを、『屍者の帝国』以来考えていた問いを再び提起してくれた、という意味でもこの『プラメモ』は尊い作品だなあと。受験終えたら絶対全話見るので許してください。

今回はここまで。読んでくださった方ありがとうございました!